発足以来の活動実績(概要)】

学習支援実績


2012年9月
家庭の経済的な困難から学習格差が生じた子どもが、 親の世代になった際に「貧困の連鎖」に陥ることを防ごうと、 文京区内の有志によって任意団体が設立された。
受講生8名:隔週土曜日に社務所など会場不定で実施。
2015年2月
「一般社団法人てらまっち」設立。2014年より文京区の学習支援事業を受託。
受講生44名:毎週火、金、土曜日に、こまじいのうち、大原地域活動センターで実施。実施。
2016年
リアン文京教室の追加。
2017年
ゆしまの郷教室(後にてらまっち事務所)の追加。
2024年
受講生70名:毎週月、火、木、金、土曜日に、こまじいのうち、大原地域活動センター、リアン文京、てらまっち本郷教室で実施。
卒業生進学先
2023年度
都立園芸、新宿山吹、王子総合、赤羽北桜、足立工業/私立駒込、日本大学第一、京華商業、正則、郁文館グローバル、堀越、新潟産業大学附属
2024年度
都立豊島、葛西南、私立江戸川女子、貞静学園、昭和第一、慶応義塾志木、目黒日本大学、安部学院、東京実業、駿台学園、京華商業

生活支援実績

①保護者の相談対応
保護者からの要望、また保護者との相談が必要と見受けられる児童・生徒については、適宜面談を実施し、個々の状況に合わせた対応を行ってきた。

②外部機関との連携
授業に著しく影響の出る体調、家庭環境の児童・生徒が確認できた際には、社会福祉協議会、民生委員、スクールソーシャルワーカーなどと連携。必要に応じて、医療機関へ繋ぐなどの対応を行ってきた。
③イベントの実施
毎年開催しているクリスマスイベントや進級・進学時のお祝いほか、過去には小石川植物園へ小遠足など交流イベントを実施してきた。
④子ども食堂との連携
本駒込地区、音羽地区、大原地区といった地区ごとに実施している子ども食堂と連携し、当法人参加の児童・生徒に対し、食事提供を行ってきた。

令和6年度活動報告】

(1)授業について
 授業形式としては、各地区、小中学生とも基本、対面授業で行い、一部中学生に関してはオンライン授業で対応した。

(2)行事について
 各教室の事情に合わせて、お楽しみ会・進級お祝い会を短時間で開催した。

(3)地域連携からなる地域食堂の開催
 本駒込地区では、「こまざキッチン」との連携があり、第四土曜日に、中学三年生あるいはてらまっち卒業生を中心に、地域食堂が開催された。
また、音羽地区では「ぶんにゃんの会」で、毎週第三木曜日(また当日にミーティング開催)に、武蔵野会リアン文京、民生委員、そして文京区社会福祉協議会様のご尽力により、地域食堂が定期的に開かれている。
そして、令和7年度、本郷地区での地域食堂の開催準備に向けて、12月から打ち合わせが始まった。

(4)事業委託のプロポーザルについて
 令和7年度文京区子どもの学習・生活支援事業業務委託事業者の募集に対し、本プロポーザルの募集要項に基づく「参加希望書」を令和6年8月9日付で文京区に提出した。その後、第一次審査の落選の通知に対し、理事会の決議を踏まえて、令和6年9月26日に、令和7年度文京区子どもの学習・生活支援事業業務委託事業者の募集への「提案書類の審査結果」についての質問状を提出した。

(5)運営会議の開催について
 スタッフ間で、各教室の学習支援内容や課題を一層の共有を図るため、運営会議を設置した。運営会議開催までの手順は、各教室会議(学年別・科目別)を開き、各教室で対応できない課題を運営会議にあげてもらうという手続きである。開催期間は3か月ごとを目安に、5月21日、8月6日、10月3日、2月27日に運営会議を4回開催した。

(6)講習会/ワークショップ
 9月7日に宮本会員による、生徒および保護者に向けた「高校進学説明会」が行われた。参加者は親子5組10人で、内容としては、近年の多様化する高校のあり方、内申点や成績、高校受験の概況についての説明があった。また、3月8日にスタッフ向けのワークショップが開催された。参加者は19人、内容は、今後のてらまっちのあり方の検討、HP作成する際のキャッチフレーズなどについて話し合われた。

(7)児童・生徒の保護者に向けた連絡体制
 小学生受講生用の「てらまっち通信」は定期的に配布している。通信は、保護者との連絡手段として位置付けているため、発信する情報が過多にならず混乱しないよう、この点、引き続き力を入れていきたい。そして、今年度から、保護者との連絡をスムーズにするために、「てらまっち公式LINE」を導入した。面接時にLINE登録をしてもらい、登録の安定化をはかった。

(8)スタッフ間の活動・情報の共有
 今年度は、運営会議という仕組みを導入した。まずは、3か月程度に一度、各教室会議を開催し、学習支援の進め方、児童・生徒の学習状況の共有を行った。運営会議では、各教室の代表者が集まり、各教室で対応しきれない課題を検討。さらに、運営会議で検討できない課題があった場合、理事会にあげるという手順をとった。つまり、「教室会議→運営会議→理事会」という流れである。そして、運営会議で検討された案件を、次回の各教室会議で報告し共有するというフィードバックをしている。

(9)関係機関との連絡体制
 昨年度同様、文京区社会福祉協議会/地域福祉コーディネーター、民生委員、武蔵野会
リアン文京といった関係機関とはメール・LINE・電話などを通じた情報だけでなく、活動の意義も共有してきた。こうした基盤に、てらまっちの活動は支えられている。具体的には、児童・生徒についての課題があれば、随時、彼らへの面談を行っていった。地域社会及び住民に、本事業の重要性と意義が浸透し理解されているといえよう。

(10)てらまっちへの視察
日時:1月21日火曜日18:30~
場所:てらまっち事務所
内容:学習支援活動の見学のため、文京区社会福祉協議会と共に、「ぶんたねこいしか和」・「東京ソテリア」が視察(計3名)。

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